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写真: 豊川信金が20億円の取り付け騒ぎ 1973年12月14日 写真: 下川辰平(俳優)の誕生日 1928年12月11日

満洲族の愛新覚羅が建てた王朝で、1644年から1912年まで中国とモンゴルを支配した最後の統一王朝である「清朝」は、第12代にして、最後の皇帝となった愛新覚羅溥儀の時代に、孫文の辛亥革命(君主制の廃止と共和制国家の樹立)によって滅ぶことになる。そして宣統4年(1912年)2月12日、最後の皇帝が退位後、袁世凱(中国清末民初期の軍人)が、新生中華民国の臨時大総統に就任した。

1913年4月8日、第一回国会が召集され、国民党は最も多くの票を獲得し、宋教仁が組閣の準備に入った。しかし宋教仁は暗殺(この暗殺の背景には袁世凱の指示があった)され、「第二革命(袁世凱に対する武装蜂起)」が発生。その結果、袁世凱は武力で革命を押さえ込む反撃に出て、孫文は日本へ亡命することになる。
袁世凱は、1915年に、今度は自らが皇帝に即位し帝政を復活(中華帝国)させる。しかし、これは、内外の反発を買って退位、失意のうちに没することになった。

袁世凱の死後、中国は軍閥割拠となり中国の政治情勢は、分断と動乱の時代に突入することになる。

袁世凱の死去後、1916年、張作霖(張学良の父)は奉天省(現遼寧省(りょうねいしょう)の支配権を獲得。さらに勢力を広げて、1919年には黒竜江省・吉林省を含む東三省全域を勢力圏に置き「満洲の覇者」として君臨した。その後、東三省を足場に中国内地に勢力を伸ばして行く。
また、関東軍や吉田茂奉天総領事らは、国民党勢力の背後にあるソ連と共産党の影響を感じ、張作霖を支援(利用)して東北国民軍を打倒させることを決定。
1926年12月、張作霖は北京で大元帥に就任。中華民国の主権者であることを宣言した。
一方、蒋介石の国民政府軍は、1927年、上海クーデターで中国共産党を弾圧し、国民党および政府の実権を掌握。張作霖とは敵対関係(勢力争い)にあった。

1928年4月、蒋介石は改めて国民革命軍を改編し、欧米の支持を得て再び北伐(各地の軍閥との戦争)を開始した。この頃、日本政府も張作霖を扱い兼ねていた時期でもある。
また、日本は山東出兵によって済南で蒋介石軍と衝突(済南事件)するものの、蒋介石から「山海関以東(満洲)には侵攻しない」との言質を取ると、張作霖を積極的には支持しなくなっていた。
同年6月4日、国民革命軍との戦争に敗れた張作霖は、ついに北京を脱出した。

1928年6月4日、張は自らの根拠地である奉天へ向かう途中、奉天近くの皇姑站で乗っていた列車を爆破され、重体となって自動車で私邸に担ぎ込まれたが、まもなく死亡した。
(この張作霖爆殺事件は、関東軍の参謀・河本大作大佐の策略であるとの説がある)




1928年6月4日、張学良は、父・作霖が張作霖爆殺事件により死亡すると、側近達の支持を取り付け奉天軍閥を掌握し、亡父の支配地域・満州を継承した。
しかし、1931年に満州事変が勃発。
日本軍は東三省全土を制圧、張学良を同地から追放したが、張学良に粛清されなかった軍人や現地有力者出身の幕僚層の多くは、日本の利権と結びつきを持っていたため引き続き日本に従い、翌年の満洲国成立後は要職に就任することになる。
この時、根拠地を失った張学良は、国民党政府(蒋介石)に庇護を求めることになる。


張学良は基本的に国民党側の人間となったが、蒋介石が日本より共産党討伐を優先する事に不満も持っていた。また、共産党は蒋介石の重なる討伐戦で追い詰められ、「対日戦争優先と国共合作」を必死に主張していた。張学良も自分の軍が共産党との戦いで消耗するのを嫌い、蒋介石の共産党討伐への消極的姿勢に業を煮やし、蒋介石が説得と督戦のために西安を訪問したところを武力で捕らえて軟禁し、国共合作を無理やり認めさせた。




事件の首謀者である張学良は、自ら進んで国民政府の軍法会議にかけられ、50年間に渡って軟禁される事となった。これで、張学良は歴史の表舞台から姿を消すことになる。
それでも軟禁解除後は、100歳まで長生きし、2001年にハワイで客死した。




写真は、2004年の上海ひとり旅の際に買ってきた「兵馬俑」の置物。
西安は、上海よりも1000kmほど内陸(西側)にある。

始皇帝陵と兵馬俑の存在は、古代中国の数々の歴史書に記されていたが、
多数の動乱などによって、その所在地や存在までもが疑問視される状態となっていた。
1974年、この地域の住民が井戸を掘ろうと土を掘った際に偶然発見され、ニュースになった。

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