黄金の時間
- 2
- 133
黄昏に沈むマウント・コナーを眺めつつワシは日没を迎えた。この日は風もなく静寂が周囲を支配する。地球に抱かれるような不思議な恍惚に身を任せた。この時間帯、昼間の灼熱も、ハエの大群も去り、一日で最も心地よい。やがてマウント・コナーは地平線の上にシルエットとなり、夜の帳が周囲を包む。ここでは地球の運行そのままに時間が流れていく。もしあなたが、エアーズロック・リゾートの俗っぽさに少し疲れたなら、黄昏時にマウント・コナーを訪れてみるといい。巨岩を望む大観衆もなく、大荒野の只中で自然に対峙する醍醐味を満喫できるはずだ。車窓越しに見送るだけではもったいない。ワシは大きな魅力をマウント・コナーに感じている。
アルバム: Australia's Outback
お気に入り (2)
2人がお気に入りに入れています
コメント (0)
まだコメントがありません。最初のコメントを書いてみませんか?
コメントするにはログインが必要です。フォト蔵に会員登録(無料)するとコメントできます。