第1塔南塔門〜仏教彫刻 The southern torana at the Great Stupa
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サーンチー 第1塔 南塔門(正門)。隙間なく彫られた浮彫の美しさ。
東西南北の四方に「トラナ(torana)」と呼ばれる高さ約10mの塔門が配置されている。
塔門は日本の鳥居に似ているが、二本の方柱に三本の横梁が渡されている。この塔門には仏伝図や本生図などが多数彫刻されており、工芸的に大変すぐれたものである。
方柱の上で梁を支える彫刻は塔門によって異なり、南門の獅子像は二本の柱に四頭ずつ丸彫りされていて、サールナートのアショーカ王石柱の上の獅子像とよく似ている。他の塔門の梁の上や浮彫にも多数の獅子像や有翼獅子像が見られる。
ストゥーパはシャカムニの遺骨を安置したものであるから、これらの獅子像は、ストゥーパへの入口を守護する役割を担っていると考えられる。王墓を守護するスフィンクスや王城守護の獅子門の流れがここにあり、有翼の獅子が見られることにも、西方からの影響が強く感じられる。
The southern torana(gateway) of the Great Stupa in Sanchi.Lion protomes.
A torana is a type of gateway seen in the Hindu and Buddhist architecture
of the Indian subcontinent.
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