936 薬師如来坐像 久慈浜の薬師堂
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平安後期の作と言われる久慈浜の薬師如来坐像
両脇を日光・月光菩薩、十二神将に守られております。
像高は72.5cmです。
衲衣(のうえ)を偏袒右肩(へんたんうけん)にまとい、左手は膝上で薬壷(やっこ)を執り、右手は屈臂(くっぴ)して掌を前に向け施無畏印(せむいいん)を結び、左足を上に結跏趺坐(けっかふざ)する像です。
用材は仏像材としては珍しい栗材を用い、頭・体部を一材から彫出し、彫眼(ちょうがん)です。
これに後頭部、背板、左外側部、右肩、右臂、両足部などを寄せ、像内に施される内刳(うちぐり)も厚く残して簡素です。現在、古色(こしょく)に仕上げられています(茨城県教育委員会)
薬師堂に安置されている薬師如来座像は県重要文化財に指定されている。もと薬師堂は現在の久慈小学校庭付近にあった。
文久元年(1861年)久慈村の大火の際、薬師如来像は人々に背負われて運び出され難を逃れこの地に祀られた。
現在の薬師堂は明治42年地元民により建立されたもので、薬師如来座像は栗材寄木造りで平安時代の作といわれている。なお眷属の日光菩薩、月光菩薩は市文化財指定である。
−ふるさとまっぷ久慈
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